身体に取り込まれる栄養成分は、大きく分けて「高分子」と「低分子」の2種類に分けられます。
どちらも大切な栄養素です。それぞれ特徴が異なるため、バランス良く摂取することが重要です。
◾️高分子栄養素とは?
- 大きな分子でできている栄養素のことです。
- 消化が必要:そのままでは体内に吸収できないため、消化酵素によって細かく分解される必要があります。
- 代表的な高分子栄養素:タンパク質、炭水化物、脂質など。
- 体での役割:
タンパク質:筋肉、臓器、酵素など、体の様々な部分の材料になります。
炭水化物:主にエネルギー源として使われます。
脂質:エネルギー源の他、細胞膜の成分やホルモンの原料にもなります。
◾️低分子栄養素とは?
- 小さな分子でできている栄養素のことです。
- 消化せずに吸収可能:そのままの形で体内に吸収され、すぐに利用することができます。
- 代表的な低分子栄養素:ビタミン、ミネラル、アミノ酸など。
- 体での役割:
ビタミン:様々な代謝に関わり、体の機能を正常に保つために必要です。
ミネラル:骨や歯の形成、神経伝達など、様々な働きを担います。
アミノ酸:タンパク質の材料となり、筋肉の合成や酵素の働きを助けます。
◾️高分子栄養素のメリット
- 満腹感が得やすい:消化に時間がかかるため、満腹感が長く続き、ダイエットに役立つことがあります。
- 様々な栄養素をバランス良く摂取できる:一つの食品に多くの栄養素が含まれていることが多いです。
◾️低分子栄養素のメリット
- 吸収が早く、効果が実感しやすい:すぐに体内に吸収され、効果が現れやすいです。
- 消化機能が弱い人でも摂取しやすい:消化の負担が少ないため、高齢者や消化器疾患の人でも安心して摂取できます。